就労継続支援などの令和3年度の法改正の概要

令和3年度の法改正では、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた実績の算出方法や在宅サービスの利用要件の見直し、一般就労への移行促進に向けた施設外就労の評価など、多岐にわたる変更が行われました。就労移行支援や就労継続支援A型・B型の各サービスにおいても、基本報酬や評価方法の見直しが行われ、支援の質を高めるための取り組みが進められています。これにより、利用者のキャリアアップや福祉厚生の向上が期待されています。


就労移行支援の改正内容

  1. 基本報酬および報酬区分の決定に係る実績の算定方法の見直し
  2. アセスメントの質を高めるための取組の評価
  3. 人員基準の柔軟化
  4. 実態を踏まえた一般就労の範囲の検討

就労継続支援A型の改正内容

  1. 基本報酬および報酬区分の決定に係る実績の算定方法の見直し
  2. 基本報酬の算定における評価内容の公表
  3. 一般就労への移行の促進

就労継続支援B型の改正内容

  1. 多様な就労支援ニーズに対応するための報酬体系の類型化
  2. 平均工賃月額に応じた報酬体系における基本報酬および基本報酬の区分の見直し
  3. 利用者の就労や生産活動等への参加等をもって一律に評価する報酬体系における地域住民との協働やピアサポートの専門性の評価

就労移行支援→一般就労後の定着実績に応じた基本報酬の評価の推進

就労移行支援事業所では、利用者の一般就労後の定着実績に応じた基本報酬の評価が推進されました。これは、就労定着率が2割未満の事業所では報酬が減少し、2割以上の事業所では増加するという内容です。また、就労定着率の計算基礎期間も見直されました。


就労継続支援A型→スコア方式の導入

就労継続支援A型では、報酬の評価方式としてスコア方式が導入されました。これは、労働時間や生産活動、多様な働き方、支援の向上、地域連携活動などの評価項目に基づいて総合的に評価する方式です。


就労継続支援B型→基本報酬の見直し(報酬体系の類型化)

就労継続支援B型では、平均工賃月額に応じた報酬体系が見直され、8段階に分かれた評価体系が導入されました。また、利用者の就労や生産活動等への参加を一律に評価する体系が新たに導入されました。


その他の就労系サービスの改正内容

その他の就労系サービスにおいても、多くの改正が行われました。ポイントとして、就労移行支援事業所では高い定着実績のある事業所を評価する体系が導入され、就労継続支援B型では多様な生産活動や地域との協働が評価されるようになりました。また、就労継続支援A型では利用者のキャリアアップや福祉厚生の観点から評価項目が追加されました。


このように、令和3年度の法改正により、就労系障害福祉サービスにおける多くの重要な変更が行われ、利用者の支援が一層強化されることが期待されています。