就労継続支援A型・B型・就労移行支援・就労定着支援の違いと特徴

障害のある方が自立した生活を送るために提供される福祉サービスには、「就労継続支援A型」「就労継続支援B型」「就労移行支援」「就労定着支援」などがあります。それぞれの支援制度は対象者や目的、提供されるサポート内容が異なります。この記事では、それぞれの支援の違いや特徴について解説します。


就労継続支援A型

目的

就労継続支援A型は、一般企業での就労が難しい障害のある方が、事業所と雇用契約を結んで働きながら就労スキルを身につけるための支援です。

対象者

  • 一般企業での就労は難しいが、雇用契約を結んで働くことが可能な方。
  • 支援者のサポートがあれば就労が可能な方。

支援内容

  1. 雇用契約に基づく就労提供
    最低賃金以上の給与が支払われる。
  2. 知識・能力向上の機会提供
    一般就労に向けた訓練。
  3. 一般就労への支援提供
    必要な知識や能力が身についた場合、一般就労へのサポート。

利用に向いている方

  • 雇用契約を結んで安定した収入を得ながら働きたい方。
  • 一般企業での就労が難しいが、支援を受けながら働ける方。

就労継続支援B型

目的

就労継続支援B型は、一般企業での就労や雇用契約が難しい障害のある方に対して、軽作業や生産活動の機会を提供し、就労スキルを身につける支援です。

対象者

  • 一般企業での就労や雇用契約が困難な方。
  • 年齢や体力の面で一般企業に雇用されるのが難しい方。
  • 50歳以上の方や障害者基礎年金1級受給者など。

支援内容

  1. 軽作業や生産活動の提供
    雇用契約はなく、工賃が支払われる。
  2. 知識・能力向上のための訓練
    一般就労に必要なスキルを身につけるための訓練。

利用に向いている方

  • 雇用契約が難しいが、サポートを受けながら働きたい方。
  • 体力や年齢の面で一般就労が困難な方。

就労移行支援

目的

就労移行支援は、障害のある方が一般企業に就職するためのサポートを行います。働くために必要なスキルや知識を学び、就職活動の支援や就職後の定着支援も提供します。

対象者

  • 一般企業での就労を希望する満18歳から64歳までの方。
  • 精神障害、知的障害、発達障害、身体障害などのある方。
  • 障害者総合支援法の対象となる難病等の疾病がある方。

支援内容

  1. 生産活動・職場体験等の提供
    就労に必要なスキルや知識を学ぶための訓練。
  2. 求職活動支援
    履歴書作成支援、面接練習、面接同行など。
  3. 実習先・就職先の開拓
    障害者雇用を検討する企業との連携。
  4. 就職後の定着支援
    就職後も職場に定着できるように相談や助言を継続。

利用期間

  • 原則2年間(延長可能)。

利用に向いている方

  • 一般企業に就職したい方。
  • 就労継続支援から一般就労を目指す方。

就労定着支援

目的

就労定着支援は、就労移行支援や就労継続支援を経て一般企業に就職した方が職場に定着するための支援です。

対象者

  • 就労移行支援や就労継続支援を経て一般企業に就職した方。
  • 就職後7カ月目から最長3年間の支援が可能。

支援内容

  1. 就労者の相談受付
    仕事や職場についての相談を受ける。
  2. 各機関との調整
    企業や医療機関と連携し、課題の解決を図る。
  3. 具体的な支援活動の実施
    就労者の自宅や職場を訪問し、支援活動を行う。

利用に向いている方

  • 一般企業に就職したが、職場への定着に不安がある方。
  • 就職後も継続的な支援を必要とする方。

まとめ

就労支援には、それぞれ異なる目的と支援内容があります。自分に合った支援を見つけるために、これらの制度を正しく理解し、活用することが重要です。就労継続支援A型では雇用契約を結んで働きながらスキルを身につけ、就労継続支援B型では雇用契約なしで働きながらスキルを習得します。就労移行支援では一般企業への就職を目指し、就労定着支援は就職後の職場定着を支援します。それぞれの支援制度を上手に利用して、障害のある方が安心して働ける環境を整えましょう。