就労継続支援B型から一般就労は可能か?実態と選択肢

就労継続支援B型(作業所)を利用する人が一般就労を目指すことは可能ですが、移行の難しさもあります。本記事では、B型から一般就労への移行率や難しい理由、ステップアップの手段としての就労継続支援A型や就労移行支援について詳しく解説します。


就労継続支援B型とは

就労継続支援B型は、障がいを持つ方が雇用契約を結ばずに生産活動や就労訓練を行う福祉サービスです。一般企業での就職に不安がある方や、年齢や体力などで就職が困難な方が対象です。B型では「工賃」と呼ばれる成果報酬が支払われ、雇用契約を結ばないため定年はなく、年齢制限もありません。利用者は障がいのある方が多く、軽作業を中心にスキルの習得や社会参加を目指します。


B型事業所から一般就労は可能か?

B型事業所を利用しているからといって、一般就労が不可能なわけではありません。しかし、障がいや生活習慣に課題がある場合、すぐに一般就労へ移行することは難しいです。一般就労を目指す際は、焦らずに自分のペースで準備を進めることが重要です。無理をして体調を崩すこともあるため、段階的な準備が必要です。


B型事業所からの一般就労移行率

データによると、B型事業所から一般就労へ移行する割合は10%台と低く、他の就労支援と比較しても少ない状況です。一方で、近年移行率はやや増加傾向にあり、B型事業所でも一般就労を支援する取り組みが増えています。


一般就労が難しい理由

1. 環境への慣れすぎ
B型事業所は利用者にとって優しい環境で、無理なく働けるため、一般企業の厳しい環境に適応できずに再びB型に戻ってくるケースがあります。

2. 作業所での満足感
B型事業所では簡単な作業が多く、厳しい規則もないため、この環境に慣れ、一般就労を考えないまま満足してしまうことがあります。

3. スキルの限界
B型事業所では軽作業が中心で、実践的なスキルを身につける機会が少ないため、一般就労につながるスキルが不足する場合があります。


ステップアップの選択肢

B型事業所で生活リズムが整い、働く自信がついてきた場合、次のステップとして「就労継続支援A型」や「就労移行支援」を検討することが有効です。

就労継続支援A型

A型は事業所と雇用契約を結び、賃金を受け取りながら働く支援です。仕事内容は軽作業からIT関連の仕事まで幅広く、体調面のサポートが手厚いため、無理なくスキルアップができます。B型に比べて雇用契約がある点が大きな違いで、給与もA型の方が高めです。

就労移行支援

就労移行支援は、一般企業への就職を目指す訓練を提供するサービスです。賃金は発生しませんが、ビジネスマナーやPCスキルの習得、面接対策などのトレーニングが行われます。就職後も定着支援が受けられるため、安心して就職活動に取り組めます。


B型からA型・就労移行支援へステップアップ

B型から一般就労を目指す際には、直接一般企業へ移行するのが難しい場合もあります。その際、まずはA型や就労移行支援にステップアップし、就労に必要なスキルや自信を身につけることが推奨されます。B型事業所で一定期間通所し、生活リズムが整ってきた段階で、スタッフと相談しながら次のステップを検討しましょう。


まとめ

就労継続支援B型から一般就労を目指すことは決して不可能ではありませんが、移行には多くの準備が必要です。焦らず、自分に合ったペースでスキルアップを目指し、必要に応じてA型や就労移行支援を活用することが、一般就労への道を切り開く鍵となります。無理をせず、段階的に目標に向かって進んでいくことが重要です。