平成30年に障害者総合支援法に基づく報酬体系が大きく改正され、就労系障害福祉事業所は重大な転換期を迎えました。本記事では、法改正がもたらす影響と課題、そして事業所が生き残り発展するための新たなモデルについて解説します。
大きな転換期を迎える就労系事業所
平成30年、障害者総合支援法に基づく報酬体系の改正が行われ、特に就労継続支援(A型・B型)や就労移行支援事業所は、従来の経営方針を大幅に見直す必要に迫られました。
主な課題
- 就労継続支援 A 型事業所
- 工賃未払いによる大量解雇
- 給付費からの工賃充当禁止の厳格化
- 利用者の勤務時間に応じた報酬体系への変更
- 就労継続支援 B 型事業所
- 競合増加による差別化の必要性
- 平均工賃に応じた報酬体系への変更
- 就労移行支援事業所
- 大手企業の影響による中小事業所の経営難
- 就労後実績に応じた報酬体系の変更
- 利用者への職業訓練スキルの多様化
新たな就労系事業所モデルの台頭
従来の作業所や授産施設とは異なり、現代のニーズに対応した新しい事業所モデルが増えています。パソコンやインターネット関連業務の代行など、多様な業務を行う事業所が注目されています。
「トップダウン」から「ボトムアップ」へ
事業所の運営において、上層部だけでなく現場の従業員も意見やアイデアを反映させることで、経営方針の決定に積極的に参加する動きが見られます。これにより、従業員のモチベーションが向上し、組織全体の活性化が期待されています。
報酬体系と加算の多様化への対応
障害福祉サービス事業所は、国からの給付を主要な財源としています。法改正に伴い、報酬や加算の種類が増え、理解と適応が求められます。特に「処遇改善加算」は年々複雑化しており、適切な対応が必要です。
生き残りと発展のために
就労系事業所がこれからも生き残り、発展するためには以下の点が重要です。
- 法改正を積極的に捉え、法律の条文や解釈を理解すること
- 現場への権限移譲を推進すること
- 作業内容や訓練内容の見直しと改革を行うこと
以上の要点を踏まえ、時代の流れを取り入れた経営が、就労系事業所の未来を切り開く鍵となります。


